弁護士紹介
弁護士 吉村 哲夫
(よしむら てつお)-福岡県弁護士会 所属-
学歴
- 福岡県立修猷館高校卒業
- 九州大学法学部卒業
- 京都大学法科大学院(法曹養成専攻既習)卒業
経歴
福岡市役所に勤務。法務・税務事務に従事、その後ユニバシアード福岡大会組織委員会、文化スポーツ部長、世界水泳選手権大会組織委員会事務局長、国際部長、東区長、市民局長、監査事務局長などを経て定年退職
弁護士会
- 交通事故支援委員会
- 行政問題委員会
資格等
- 実用英語検定(英検)1級
- 英語通訳技能検定2級
- 租税訴訟学会会員
掲載情報
趣味
- 写真撮影など
facebookにときどき近況と写真を投稿していますので、よろしければご覧ください。誰でも、アクセスできるようにしています。
インタビュー
公務員として培った社会経験・人生経験を活かす
なぜ、定年後に弁護士を目指そうと思ったのですか?
大学卒業後、福岡市役所で36年間、勤務してきましたが、「定年になったら、今までとは違う分野で、人の役に立つ仕事を一生続けたい」と考えていました。
そこで思い浮かんだのが弁護士です。大学は法学部でしたし、公務員としての社会経験や人生経験を活かして、依頼者の問題解決に力添えできるのではないかと思ったのです。
定年退職後に、妻と一緒に京都に転居して京都大学法科大学院に入学し司法試験を目指しました。
60歳を過ぎて、司法試験の勉強はいかがでしたか?
授業のレベルがとても高く、自分よりも40歳くらい和解同級生見負けないように授業についていくのは大変でした。毎日夜中の3時まで翌日の予習をするといった毎日でした。しかし、最後は、毎日一緒に勉強する若い勉強仲間もでき、毎日遅くまで議論し、勉強し、今考えると忘れられない思い出です。
「人の3倍時間をかけて仕事を考える」がモットー
注力している分野とその理由は何でしょうか?
今は、できるだけいろいろな事件を経験していきたいのですが、とくに注力している分野は、相続・後見と交通事故です。
相続・後見では、私も依頼者と似たような境遇にある高齢者です。相続問題を抱えた依頼者や、認知症の両親の介護に悩む依頼者の気持ちがよくわかります。
これらの問題は、法律の知識だけでは解決が難しく、依頼者の方と信頼関係を築き、解決していくために、知恵を絞っていく必要があります。自分の人生経験社会経験を生かせる分野だと思っています。
交通事故については、最初の事務所が交通事故中心の事務所だったこともあり、弁護士会の交通事故委員会に所属しています。
交通事故などの損害賠償請求は、弁護士として備えるべき仕事の基礎の知識ですが、学ぶほどに理解力が高まるのを実感します。どんな事件にも対応できる弁護士としてのスキルアップにつながるので判例研究会などの勉強会に積極的に参加し、努力しています。
弁護士の仕事に、公務員の経験は活かされていますか?
たとえば年金や医療など社会福祉や社会保障制度、都市計画法や建築基準法などの専門知識は、公務員時代に得ることができました。
また、市役所という組織の中で多くの職員を抱えた管理職として長年仕事をしてきましたので、「人一倍努力する意欲」と人との「コミュニケーション力」が物事を前に進め、解決するために重要だと痛感しました。
弁護士と依頼者の関係も同じです。法律問題の調査研究を全力で行う「人一倍努力する意欲」をもって、さらに依頼者との「コミュニケーション」を密にして、信頼関係を築き上げることがもっとも大切だと思います。
仕事をする上で、どんな点にこだわっていますか?
「人の3倍時間をかけて考える」というのが仕事をする上での私のモットーです。相手より、その事件のことを考えたり、調べたりした時間を圧倒的に多くするということです。
公務員時代に、時間をかけてじっくり考えて準備をすれば、それだけ仕事はうまくいくという経験を何度もしました。その経験から、弁護士の仕事も毎日時間をかけて、事件のファイルや参考文献の検討を入念に行っています。
事件の記録を見てあれこれ考えていると、ここを調査したらどうか、こんな証拠を出したら、など新しいアイデアが次々に浮かんできます。
人よりも事件のことを考える時間をどれだけ持つか依頼者のために事件をうまく解決する鍵だと思っています。
高齢者だからこそIT
休日の過ごし方や趣味は何でしょうか?
趣味は、写真撮影です。絵画、歌舞伎や音楽鑑賞も好きです。
しかし、弁護士になろうと思った日から毎日勉強そして仕事で、土曜、日曜も机に向かう毎日で、なかなか時間が取れませんでした。
最近、sonyのミラーレス一眼を買いましたので、また写真撮影に熱を入れようかと思っています。
今後やりたいことについてお聞かせいただけますか?
裁判のIT化も進んできましたが、PCやスマホ・タブレットを使った仕事の効率化をもっと勉強したいと思っています。
今までも、トリプルモニターを使い、仮想デスクトップ、PDFの編集、apple pencil など見様見真似似で取り入れてきました。さらに写真編集や動画編集にも挑戦したいと思っています。
ITは私のような高齢者を様々な場面で助けてもくれます。
私は、新聞記事はスマホの「読上げ」機能で聞いていますし、メールの作成もすべてipadの「音声入力」を使って行っています。FAXで送られてきた書類もPDF編集でOCR処理して、acrobat
DCproの「読上げ」機能で読みながら聞いています。
ITをうまく使えば、高齢者でも効率的に仕事ができる、「高齢者だからこそIT」だと思います。その面でも、もっと知識を深めたいと思っています。
最後に、法的トラブルで悩んでいる方へメッセージをお願いします
弁護士に相談することは敷居が高いと思われる方も多いと思いますが、お一人で悩みを抱えていても、問題解決することはなかなか難しいと思います。まずは直接弁護士に相談されることをお勧めします。
今はネットやテレビの宣伝が目立ちますが、それよりも直接弁護士に会って、自分の話をじっくり聞いてくれるか、悩みを理解して一緒に考えてくれそうか、などその弁護士と信頼関係を築けるかといった観点から判断されること大切だと思います。
無料相談も多くあります(私も初回相談無料で行っています。)。大事な問題であればあるほど、何人かの弁護士に話を聞いて信頼できそうな弁護士を探すのも一つの方法だと思います。